無料SAPシナリオの解き方

Route 53 Resolverのinbound / outboundの違い

名前解決の問い合わせがAWSへ入るならinbound、AWSからオンプレミスへ出るならoutbound。この向きと共有する対象を分けて、複数アカウントの設計を考えます。

PASS QUESTの無料シナリオで公開済みのオリジナル問題です。実試験問題の再現や合格保証ではありません。

まず、問い合わせの向きを分ける

オンプレミス → AWS

Inbound endpoint

この例では、オンプレミスDNSからaws.corp.internalの問い合わせをAWS側へ転送します。プライベートホストゾーンは、endpointを置く共有サービスVPCにも関連付け済みです。

AWS → オンプレミス

Outbound endpointと転送ルール

各VPCからcorp.exampleの問い合わせをオンプレミスDNSへ転送します。AWS RAMで共有するのはResolver ruleで、各スポークVPCへ関連付けます。

無料例題:60のVPCで双方向の名前解決をするには

同一リージョンの60のVPCが複数アカウントに分散し、共有サービスVPCを経由してオンプレミスと接続されている。オンプレミスから、共有サービスVPCにも関連付け済みのRoute 53プライベートホストゾーン aws.corp.internal を解決したい。また、全VPCからオンプレミスの corp.example を解決したい。各スポークVPCへResolver endpointを作ることは避ける。

要件を満たすために実施すべき対応を2つ選べ。

  1. A.共有サービスVPCにRoute 53 Resolver inbound endpointを複数AZで作成し、オンプレミスDNSから aws.corp.internal の問い合わせをそのIPアドレスへ条件付き転送する。
  2. B.Transit GatewayのDNS supportを有効化し、全VPCでDNS resolutionとDNS hostnamesを有効にする。共有サービスVPCへのルートとセキュリティグループを追加すれば、オンプレミスと全VPCの条件付き名前解決が自動構成される。
  3. C.aws.corp.internal と corp.example をRoute 53パブリックホストゾーンへ複製する。オンプレミスDNSの変更をLambdaで定期反映し、各VPCとオンプレミスがインターネットの再帰リゾルバーに問い合わせることで、endpointを作らずに双方向の名前解決を実現する。
  4. D.共有サービスVPCにRoute 53 Resolver outbound endpointを作成し、corp.example をオンプレミスDNSへ転送するルールを作る。そのResolver ruleをAWS RAMで組織へ共有し、各スポークVPCへ関連付ける。
  5. E.Inbound endpointを双方向モードに変更し、同じendpointのIPアドレスをAWS RAMで組織へ共有する。各VPCにcorp.exampleの条件付きルールを関連付け、そのendpointからオンプレミスDNSへ問い合わせを送信する。

「同一リージョン」「両方向のプライベート名前解決」「スポークVPCごとのendpointを避ける」という条件を、選ぶ構成と結び付けてください。

正答と、ほかの案を選ばない理由

正答と5つの選択肢の解説を読む

正答:A と D

ハイブリッドDNSは、オンプレミスからAWSへinbound、AWSからオンプレミスへoutboundを分ける。複数アカウントではoutbound Resolver ruleをAWS RAMで共有する。

選択肢A選ぶ

正解。Inbound endpointはオンプレミスからVPC Resolverへ問い合わせを転送する入口になる。プライベートホストゾーンをendpointのVPCへ関連付けることで、そのレコードを解決できる。

選択肢Bこの要件では選ばない

Transit GatewayのDNS機能だけでは、オンプレミスDNSとRoute 53 Resolver間のinbound・outbound条件付き転送を作成しない。

選択肢Cこの要件では選ばない

プライベート名前空間をパブリックDNSへ公開する設計になり、内部限定の双方向名前解決という要件に合わない。

選択肢D選ぶ

正解。共有されたResolver ruleは複数アカウントのVPCから共通outbound endpointを利用でき、VPCごとのendpoint作成を避けながらオンプレミス名前空間へ条件付き転送できる。

選択肢Eこの要件では選ばない

Resolver endpointは方向別である。VPCからオンプレミスへ転送するにはoutbound endpointと転送ルールが必要で、inbound endpointを双方向へ変更する設定はない。

ここで確認するのは例題の条件に対する設計判断です。実環境では接続経路・セキュリティグループ・DNSの転送先などの設定もAWS公式資料で確認してください。

AWS公式で適用条件を確認する

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